小児矯正について

お子様に適した矯正治療を通して
健全な成長・発育を促します
お子様の歯並びは、成長ともに大きく変化していきます。このため、小児矯正では一人ひとり異なる成長度合いやお口の中の状態に基づき、適した治療を行うことが何よりも大切です。当院では、さまざまな選択肢の中から、お子様に適した矯正治療を提供することで、お口はもちろん体の健全な発育・発育を促します。
このような場合はご相談ください
- 歯並びが乱れている
- 口で呼吸をしている
- 出っ歯になっている
- 指しゃぶりが癖になっている
- 受け口になっている
- 遺伝的に歯並びが心配
- 上下左右の歯がズレている
など
矯正を始める
時期について
お口の成長に合わせて
適した時期に必要な治療を
開始することが大切です
小児の矯正治療には、3歳~5歳頃を対象にした0期治療、6歳~8歳頃を対象にしたⅠ期治療、9歳~12歳以降に行うⅡ期治療があります。お口の中の状態や成長度合いは個人差も大きいため、状態を見極めた上で、必要となる矯正治療を、適したタイミングで開始する必要があります。
3歳~5歳頃
0期治療
赤ちゃんは生後6~8ヵ月頃から歯が生え始め、2歳~3歳頃までに上下20本の乳歯が生えそろいます。0期治療では、乳歯を正しい位置に導くことや、歯並びに悪影響を与える癖や動作の改善が課題です。3歳くらいから使用できる矯正装置もあり、トレーニングに加え、必要に応じて装置を使用した矯正治療も検討します。
6歳~8歳頃
Ⅰ期治療
永久歯への生え変わりが進んで、歯並びが大きく変化する時期です。Ⅰ期治療では、生えてくるすべての永久歯がきれいに並ぶスペース確保が大きな課題となり、トレーニングや矯正装置を使った治療を検討します。この時期に歯並びの土台を整えておけば、Ⅱ期治療の負担軽減につながる可能性もあります。
9歳~12歳以降
Ⅱ期治療
乳歯がすべて永久歯に生え変わり、歯並びがひとまず安定する時期です。Ⅱ期治療では、永久歯の歯並びそのものを整えることが課題となり、成人矯正と同様にマウスピース型やワイヤー式の矯正装置を使用します。子どもの骨はまだ柔らかく、少ない力で歯が移動できるのが利点です。
当院の小児矯正

疑問やお悩みにお応えする
矯正無料相談
お子様の歯並びやお口の状態が気になる、矯正治療を考えているという場合は、お気軽に当院の矯正無料相談をご利用ください。専任カウンセラーがさまざまな疑問や質問にお応えするとともに、さまざまな矯正治療についてわかりやすくご案内いたします。さらに、経験豊富な歯科医師が、お口の簡易チェックを行います。

安心感を支える豊富な治療実績
お子様の矯正治療について、不安を感じておられる保護者のかたも多いと思います。当院には、インビザラインプラチナドクターの資格を持ち、日本成人矯正歯科学会に所属する歯科医師が在籍しており、専門性の高い矯正治療の提供に努めています。治療実績も352件以上(2024年度現在、法人全体)と豊富で、さまざまなケースに対応可能です。

先端設備による精密な検査・診断
お子様に適した矯正治療を提供するためには、精密な検査と診断が不可欠です。当院では、歯科用CTやセファロレントゲンを用いて、お口の中を診ただけではわからない骨格なども詳しく検査します。また、高精度の歯型が採取できる口腔内スキャナー(iTero)や、骨の成長度合いを確認できる骨成熟自動評価システムなども取り入れて、精密な検査・診断を実践しています。

歯科用CT・セファロ

口腔内スキャナー(iTero)

CASMAS
(骨成熟自動評価システム)
口腔機能発達不全症
について

お口の機能に問題を抱えるお子様が
少なくありません
口腔機能発達不全症とは、食べる、話す、息をするといったお口の機能が十分に発達していない状態です。お口の発達に悪影響を及ぼす癖や行動によって引き起こされ、ご家族に見過ごされていることも少なくありません。珍しい症状ではなく、10代の約50%が口腔機能発達不全症とする日本歯科医師会のデータもあります。気になる癖や行動、症状に気づいたら、早めにご相談ください。
主な原因と気をつけたいポイント
食べ方
舌やお口周りの筋肉の発達が十分でないと、食事の際に、べちゃべちゃ、くちゃくちゃと音を立てたり、お口から食べ物をよくこぼしたりします。
話し方
舌の筋肉の発達や位置に問題があると、話し方に影響が及びます。滑舌が悪い、長時間話をすると疲れるといった場合は注意が必要です。
呼吸の仕方
唇をしっかり閉じる力が不足していると、口呼吸になりがちです。歯並びの乱れに加え、むし歯のリスクが高くなり、体の健康にも悪影響を与えます。
歯並びの乱れ
お口周りの発達不全により顎が小さくなり、すべての歯がきれいに並ぶためのスペースが不足することで、歯並びの乱れの原因になってしまいます。
低位舌
通常より舌が低く、後方にある状態です。口呼吸を招きやすく、歯並びやお口周りだけでなく体の健全な発育にも悪影響を与えます。
口腔筋機能療法について

簡単なトレーニングを通して
お口周りの健全な発育を促します
お口周りの筋肉の発達が不十分と診断されたお子様には、MFT(口腔筋機能療法)をご案内しています。お子様でも簡単にできるトレーニングなどを行うことで、お口周りの筋力向上、筋肉の正しい動きの習慣化を目指す治療法です。筋肉の健全な発育を促すことで、歯並びの乱れや口腔機能発達不全症の原因となる癖や動作の改善に役立ちます。
検査内容

舌圧検査
舌に検査器を当てて、舌が押し返してくる力を測定する検査で、口腔機能発達不全症の診断基準です。舌を動かす筋肉が未発達なお子様は、舌の力が弱く、食べる、噛む、飲み込むといった動作や呼吸の仕方に問題が生じるおそれがあります。

口唇閉鎖力検査
お子様に検査器具の先端をくわえてもらい、引っ張る力を加えることで唇を閉じる際の力を測定します。この力が弱いと、唇をしっかりと閉じることが難しいために口呼吸になり、歯並びの乱れ、むし歯、歯周病、感染症などのリスクも高くなってしまいます。

嚥下・咀嚼検査
お子様にクラッカーなどを食べていただき、歯科医師や歯科衛生士が食べ物を噛む動作や噛んでいる時間などをチェックします。食べ物をしっかり噛んで、飲み込むことができる機能を調べることで、口腔機能発達不全症の診断に役立ちます。
トレーニング

お口周りのトレーニング
当院の小児矯正では、歯並びの乱れの根本的な原因にアプローチして、それを取り除くことを目指しています。さらに、お口周りのトレーニングを行うことで、改善された機能の定着につなげます。
治療の流れ
1 矯正相談
お子様の歯並びが気になる、矯正治療を考えているという場合は、当院の矯正相談をご利用ください。専任のカウンセラーが歯並びや小児矯正について、さまざまな質問やお悩みにお応えします。さらに、歯科医師がお子様のお口を簡易チェックいたします。
2 精密検査
治療計画の作成に必要なデータを収集するために精密検査を行います。歯科用CTや頭部専用のセファロレントゲン、口腔内スキャナー(iTero)、骨の発達度合いを確認する骨成熟自動評価システムなどを活用して、詳しいデータを収集します。
3 診断結果・治療方針をお伝えするカウンセリング
来院いただき、精密検査の結果、診断内容、精密検査に基づいて作成した治療計画についてご案内いたします。できるだけわかりやすい言葉を使い、丁寧な説明を心がけておりますが、わかりにくい点などは遠慮なくご質問ください。
4 治療開始
ご案内した治療計画に同意いただければ、矯正治療を開始します。お子様の発達段階やお口の状態に合わせたお口周りのトレーニング、矯正装置を使った治療などにより、お口の環境や歯並びを整えていきます。治療期間中に気になることなどは、お気軽にお尋ねください。
5 経過観察・保定期間
治療計画に沿って矯正治療が終了した後も、後戻りなどがないか経過観察を続けます。なお、歯の移動を伴うⅡ期治療では、治療後の歯並びの後戻りを防ぐための保定期間が設定され、期間中は後戻り防止装置の装着をお願いしています。
症例
治療内容 | ポーター(反対咬合)・インビザライン 【動的期間】 |
---|---|
主訴 | 食事の際に前歯でうまく噛み切れない |
治療詳細 | ポーターによる拡大後、インビザラインで歯列を整え、現在はプリフィニッシャーを使用して最終的な噛み合わせの調整を行っています。食事の際に前歯でうまく噛みきれない主訴の改善を目指し、引き続き経過を観察しながら適切な調整を行います。 |
治療期間 | 動的期間2年1ヵ月、保定期間1年5ヵ月 |
治療費 | 350,000円 |
リスク・副作用 | ・歯の動き方には個人差があるため、予想された治療期間より延長する場合があります。 |
※表示金額は全て税込みです。
費用
料金表
矯正相談 | 無料 | |
---|---|---|
検査・診断 | 5,500円 | |
0期治療 ※プレオルソ、固定装置、ワイヤー矯正 | 385,000円 | |
Ⅰ期治療 ※インビザライン・ファースト | 495,000円~660,000円 | |
Ⅱ期治療 | 770,000円~880,000円 | |
毎月の管理料 | 4,400円/月 |
※表示金額は全て税込みです
お支払方法
当院は、下記のお支払方法に
対応しております。
- 現金・銀行振込
- クレジット
カード - VISA/Mastercard
- アプラス
デンタルローン - (自費治療のみ
対応)
医療費控除について
1年間(1月1日~12月31日)に10万円以上の医療費を支払った場合は、一定の所得控除が受けられる医療費控除の対象です。ご自身の支払いに限らず、生計を共にするご家族が支払った医療費との合算申請も可能です。詳しくは国税庁のホームページをご覧ください。
注意点・リスク・副作用
・治療の初期段階では痛みや不快感が生じやすくなりますが、1週間前後で慣れます。
・歯の動き方には個人差があるため、予想された治療期間より延長する場合があります。
・装置の使用状況や定期的な通院など、患者様の協力程度で治療の結果や期間に影響します。
・矯正装置装着時は、歯みがきがしにくくなるためむし歯や歯周病のリスクが高まります。
・歯を動かすことで歯根が吸収して短くなったり、歯ぐきが下がったりすることがあります。
・まれに歯が骨と癒着していて歯が動かなくなったり、歯の神経が障害を受けたりすることがあります。
・装置を外す時に、歯の表面に小さな亀裂が入る可能性や、補綴物の一部が破損する可能性があります。
・装置が外れた後に、保定装置を使用しないと後戻りが生じる可能性が高くなります。
・矯正治療は一度始めると元の状態に戻すことは難しくなります。