こんにちは!Sora Dental Clinicです!
お子さまの歯並び、特に出っ歯(上顎前突)についてお悩みの方も多いのではないでしょうか。本記事では、出っ歯の症状や原因、適切な治療法、予防策、そして実際の治療例をご紹介いたします。お子さまの歯並びに関心のある保護者の方々に、ぜひ最後までお読みいただきたい内容となっております。
出っ歯とはどのような症状なの?
出っ歯(上顎前突)とは、上の前歯が通常よりも前方に突出している状態を指します。この状態では、口を閉じた際に上の前歯が下の前歯よりも大きく前に出ているため、見た目だけでなく、噛み合わせや発音にも影響を及ぼすことがあります。具体的には、食べ物をうまく噛み切れなかったり、「サ行」や「タ行」の発音が不明瞭になることがあります。
どうして出っ歯になってしまうの?
出っ歯の原因は主に以下の要因が考えられます
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遺伝的要因:親からの遺伝により、顎の骨格や歯の大きさが影響を受けることがあります。
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口周りの癖:指しゃぶり、口呼吸、舌を前に突き出す癖(舌癖)などが、歯並びや顎の成長に影響を及ぼすことがあります。
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顎の成長のアンバランス:上顎が過度に成長したり、下顎の成長が不足することで、上下の顎のバランスが崩れ、出っ歯になることがあります。
どういった治療法が適しているの?
出っ歯の治療法は、お子さまの年齢や症状の程度によって異なります。
【主な治療法】
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マウスピース型矯正装置(インビザライン・ファースト):透明なマウスピースを使用し、歯並びを徐々に整える方法です。取り外しが可能で、見た目にも目立ちません。
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固定式矯正装置:ブラケットとワイヤーを使用して歯を動かす伝統的な方法です。精密な歯の移動が可能で、複雑な症例にも適しています。
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機能的矯正装置:下顎の成長を促進する装置で、下顎の成長不足が原因の出っ歯に効果的です。取り外し可能なタイプが多く、主に就寝時に使用します。
治療期間は症状や使用する装置によりますが、一般的に1年から3年程度とされています。早期に治療を開始することで、効果的な結果が得られることが多いです。
子どもの出っ歯の矯正治療例(9歳女児・治療期間12ヶ月)
9歳の女児が、上の前歯が前に出ていることを気にして来院されました。分析の結果、下顎の成長不足が原因と判明し、下顎の成長を促進する取り外し可能な装置を主に就寝時に使用していただきました。治療の結果、上の前歯の突出が改善され、外傷による歯の損傷リスクも軽減されました。
出っ歯にならない予防策はあるの?
出っ歯を予防するためには、以下の点に注意することが重要です
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悪習癖の改善:指しゃぶりや口呼吸、舌癖などの癖を早期に改善する。
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よく噛んで食べる:食事の際によく噛むことで、顎の正常な発育を促します。
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虫歯の予防と早期治療:虫歯を放置すると、歯の位置や噛み合わせに影響を及ぼすことがあります。
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定期的な歯科検診:歯科医師による定期的なチェックで、早期に問題を発見し、適切な対応を取ることができます。
まとめ
出っ歯は見た目だけでなく、噛み合わせや発音など、さまざまな面で影響を及ぼす可能性があります。早期の発見と適切な治療、そして日常生活での予防策の実践が大切です。お子さまの歯並びや口元に気になる点がございましたら、ぜひ専門の歯科医師にご相談ください。
本記事をお読みいただきありがとうございます。何かご不明な点や、お悩みがございましたら、Sora Dental Clinicにお気軽にご相談ください。
Sora Dental Clinic 院長 喜島 毅哲