乳歯の虫歯は放置厳禁!子どもの虫歯治療と歯並びへの影響とは|Sora Dental Clinic|神戸市垂水区の歯医者

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乳歯の虫歯は放置厳禁!子どもの虫歯治療と歯並びへの影響とは

こんにちは!Sora Dental Clinicです!

お子さまの虫歯治療について調べている保護者さまに向けて、専門的かつわかりやすいコラムをお届けします。この記事では、虫歯治療のステップや症状別対応、予防法、年齢別対策まで網羅。小児歯科における最新の配慮や治療方法も含めて、初めての方にも安心して読んでいただけるよう構成しました。

 



はじめに:小児の虫歯治療が重要な理由

小児期の虫歯を放置すると、永久歯の生え方や歯並びに悪影響を及ぼすリスクがあります。乳歯の虫歯は進行が早く、痛みに気づきにくいことから、早期発見と専門的なケアが重要です。

 



子どもの虫歯の特徴とは?

虫歯の進行が早い理由
・乳歯のエナメル質が薄く酸に弱いため、大人より進行が早くすすみます。歯科統計では乳歯の虫歯進行速度は成人の約2倍との報告もあります。
見た目で判断しにくい初期症状
・白濁やごく小さな黒点など、初期段階では自宅での判断が困難です。定期的な歯科検診が重要になります。
年齢によって異なる虫歯の発生部位
・2〜3歳では前歯、4〜6歳では奥歯、小学生以降では歯と歯の間や溝部分に虫歯ができやすくなります。

 



子どもの虫歯が及ぼす悪影響

永久歯の歯並びへの影響
乳歯が早期に失われると周囲の歯が寄ってきて、永久歯が正しく生えるスペースが不足します。結果、歯並びが乱れるリスクが高まります。

痛みを感じにくく発見が遅れるリスク

子どもは痛みを感じにくく、あるいは訴えにくいため、痛みに気づかず進行してしまうケースがあります。

 



虫歯の進行段階別の治療法

初期(C0〜C1):経過観察やフッ素塗布

エナメル質の表面だけが溶け始めた段階。削らずにフッ素塗布や食生活の改善、歯磨き強化で進行をストップすることが可能です。

軽度〜中程度(C2):部分的な削合と詰め物

象牙質に達した虫歯では、虫歯部分を最小限に削り、保険適用のレジン(プラスチック)で詰めて修復します。治療時間は通常30分〜1時間です。

重度(C3〜C4):神経治療や抜歯の必要性

神経に達したC3段階では、神経を残せるような処置(乳歯歯髄処置)を行い、根管治療やクラウン装着を検討します。C4段階では歯根部分しか残っていないため、抜歯する場合もあります。

 



年齢別の虫歯治療のポイント

2〜3歳:治療に慣れることが最優先
軽く歯科環境に慣れさせる「トレーニング型治療」を行い、不安や恐怖心を軽減します。必要に応じてお子さまがリラックスできる工夫や環境づくりも行います。

4〜6歳:本格的な治療の開始と予防重視
フッ素塗布やシーラント処置と並行しながら、虫歯治療を開始。麻酔技術に配慮し、神経保存を目指した治療を提供します。

小学生以降:定期的な検診と自立的なケアの習慣化
自分で歯を磨く習慣を身につけ、3〜6ヶ月ごとの定期検診で早期発見・早期対応を徹底します。

 



小児歯科で行う予防処置

フッ素塗布
歯を強くし虫歯抵抗力を高める処置で、定期的に実施します。

シーラント処置
奥歯の溝にレジンを詰めて、虫歯の侵入をブロックします。保険適用で行える処置です。

歯磨き指導と生活習慣の見直し
プロの歯科衛生士が、子どもの年齢に応じたブラッシング方法や生活習慣のアドバイスを実施します。

 



自宅でできる虫歯予防法

仕上げ磨きの習慣化
就寝前や保護者の手が届く小学生くらいまでは、毎回仕上げ磨きを行いましょう。

おやつの与え方とタイミング
お菓子は決まった時間にまとめて与え、だらだら食べを避けることで虫歯リスクを減らせます。

正しい歯ブラシ・歯磨き粉の選び方
ヘッドが小さく毛がやわらかい子ども用ブラシと、フッ素配合の子ども歯磨き粉を選びます。

 



まとめ

小児の虫歯治療は、進行を防ぐための専門知識と子どもへの配慮が不可欠です。治療段階に応じたケア、年齢別対策、予防方法をしっかり把握することが、将来の健康な歯並びにつながります。本記事をお読みいただきありがとうございます。何かご不明な点や、お悩みがございましたら、Sora Dental Clinicにお気軽にご相談ください。

Sora Dental Clinic 院長 新井 敦貴