こんにちは！Sora Dental Clinicです。
「うちの子、いつも口がポカンと開いているけど大丈夫かな？」
そんな不安を抱える保護者は少なくありません。実は子どもの口呼吸は歯並びや健康に大きな影響を与えることが分かっています。本記事では、口呼吸の原因や体への影響、改善方法まで分かりやすく解説します。
1. 口呼吸と歯並びの関係
呼吸の仕方は顔や歯並びの発達に直結します。本来は鼻で呼吸するのが正しいのですが、口呼吸が続くと以下のようなリスクが高まります。
-
舌が下がった位置にあるため、あごの成長が妨げられる
-
上あごが狭くなり、歯が並ぶスペースが不足する
-
出っ歯や受け口などの不正咬合につながる
つまり、口呼吸は「歯並びの乱れを招く大きな要因」といえるのです。
2. 子どもの口呼吸の原因
子どもが口呼吸になる背景には、さまざまな要因があります。
-
鼻づまりやアレルギー：慢性的な鼻炎や花粉症で鼻が通らない
-
扁桃肥大・アデノイド肥大：気道が塞がれ、鼻呼吸が困難になる
-
口周りの筋力不足：唇や舌の筋肉が弱く、自然に口が開いてしまう
-
歯並びやあごの形：噛み合わせが悪く、口が閉じにくい
-
習慣的な癖：指しゃぶりや姿勢の乱れも影響
3. 口呼吸をしている子どもの特徴
次のようなサインが見られると、口呼吸の可能性があります。
-
上唇が乾燥し、下唇より白っぽくなる
-
前歯に茶渋や汚れがつきやすい
-
発音が不明瞭で、滑舌が悪くなりやすい
-
猫背など姿勢が崩れている
-
睡眠中にいびきをかく、口を開けて寝ている
これらの特徴は歯並びだけでなく、生活全般にも悪影響を及ぼします。
4. 口呼吸がもたらす悪影響
口呼吸は「クセ」では済まされない問題です。
-
歯並び・顔貌への影響：顎が細く長くなり、顔つきが変化する
-
むし歯・歯周病リスクの増加：口が乾燥して唾液が減少するため
-
睡眠の質低下：いびきや無呼吸症候群の原因にも
-
免疫力や集中力の低下：風邪をひきやすく、学習効率も下がる
国の調査によると、日本の子どもの約7〜8割が口呼吸の傾向を持つといわれています。決して珍しい問題ではありません。
5. 口呼吸を改善する方法
口呼吸は放置せず、原因に合わせて改善していくことが大切です。
-
耳鼻咽喉科や小児歯科を受診：鼻の通りや扁桃肥大の有無をチェック
-
小児矯正治療やMFT（口腔筋機能療法）：舌や唇の筋力を鍛え、正しい機能を育成
-
あいうべ体操：口や舌の筋肉を強化する簡単トレーニング
-
姿勢改善：猫背を直すことで鼻呼吸がしやすくなる
-
鼻呼吸テープ：就寝中に口を閉じる習慣づけに有効（医師に相談のうえ使用）
6. よくある質問（Q&A）
Q. 子どもの口呼吸は自然に治りますか？
A. 成長とともに改善する場合もありますが、多くは医療的なサポートが必要です。
Q. 何歳から矯正やトレーニングを始めるべき？
A. 乳歯列期（3〜6歳）からでも可能です。早めの対応が効果的です。
Q. 家庭でチェックできる方法はありますか？
A. 「口を閉じて鼻で10秒呼吸できるか」を試すと簡易的に確認できます。
まとめ
子どもの口呼吸は「ちょっとしたクセ」ではなく、歯並びや健康に直結する大きな問題です。鼻づまりや習慣的な要因が隠れていることも多いため、気になるサインがあれば早めに小児歯科や耳鼻咽喉科に相談しましょう。
お子さんの健やかな成長ときれいな歯並びのために、今から口呼吸対策を始めてみませんか？
お子さんの口呼吸のことで気になることがあれば、お気軽にSora Dental Clinicまでご相談ください。
Sora Dental Clinic 院長 新井 敦貴
