こんにちは!Sora Dental Clinicです。
「子どもの乳歯が抜けたのに、なかなか永久歯が生えてこない…」と不安に感じていませんか?
実はこの悩みは多くの保護者から寄せられる相談のひとつです。永久歯が生えてこないのには必ず理由があり、早めに原因を知って対応することで歯並びや噛み合わせのトラブルを防げます。この記事では 子どもの歯が生えてこない原因・受診の目安・改善法 を詳しく解説します。
1. 子どもの歯が抜けたのに生えてこない理由
永久歯が生えてこない原因にはいくつかのパターンがあります。
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生えるタイミングの個人差
乳歯が抜けた後、永久歯が出てくるまでに数か月〜1年かかることもあります。成長のスピードには個人差があるため、少し遅れていても問題ない場合があります。 -
埋伏歯(まいふくし)
永久歯が顎の骨や歯茎の奥に埋まったまま出てこられない状態です。レントゲン検査で確認できます。 -
スペース不足
顎が小さいと永久歯が並ぶスペースが足りず、生えてこれないことがあります。 -
過剰歯の存在
余分な歯が邪魔をして、本来の永久歯が出てこられないケースです。 -
永久歯の先天性欠如
生まれつき永久歯が存在しないケースで、日本人では約10人に1人の割合で見られると報告されています。
2. 歯科医院を受診した方がよいケース
次のような場合は、歯科医院の受診をおすすめします。
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乳歯が抜けてから 半年以上たっても永久歯が見えてこない
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左右で生え方に差があり、片側だけ出てこない
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歯茎が盛り上がっているのに歯が出てこない
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噛み合わせや歯並びに乱れが見られる
レントゲン検査を行えば、永久歯の有無や位置を確認できるため、受診が安心につながります。
3. 先天性欠如とは?
永久歯が生まれつき存在しない状態を「先天性欠如」と呼びます。特に前歯や小臼歯で起こりやすく、統計によると発生率は 約10% とされています。
放置した場合のデメリット
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噛み合わせや歯並びの悪化
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発音や食事への影響
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見た目のコンプレックス
治療法の選択肢
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乳歯を残す:乳歯が健康であればそのまま長く使う
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矯正治療:スペースを整えて噛み合わせを改善する
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補綴治療:将来的にブリッジやインプラントを検討
4. 歯が生えてこないことで起こるリスク
永久歯が生えてこないまま放置すると、以下のような問題が起こる可能性があります。
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歯並びや噛み合わせの悪化
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発音や咀嚼機能の低下
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永久歯が埋まったまま炎症や嚢胞を引き起こすリスク
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見た目への影響による心理的コンプレックス
5. 自宅でできるチェックと予防
保護者ができる工夫もあります。
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抜けた時期を記録しておく
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左右の歯の生え変わりを比較する
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定期的に歯科検診を受ける
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栄養バランスのよい食事や規則正しい生活習慣を心がける
6. よくある質問(Q&A)
Q. どのくらい待てば永久歯が出てきますか?
👉 個人差はありますが、乳歯が抜けてから半年程度は様子を見ても大丈夫です。それ以上遅れる場合は歯科医院で確認しましょう。
Q. 永久歯がない場合はどうなりますか?
👉 健康な乳歯を残したり、矯正や補綴治療を検討します。成長に合わせて方法は変わるため、歯科医師と相談することが大切です。
Q. 早く生えるようにできる方法はありますか?
👉 残念ながら自然に早めることはできません。ただし、スペース不足や過剰歯の問題は治療で改善可能です。
まとめ
子どもの乳歯が抜けても永久歯がなかなか生えてこないのは、決して珍しいことではありません。
しかし、原因によっては歯並びや噛み合わせに大きな影響を及ぼすため、 半年以上様子を見ても出てこない場合は歯科医院を受診することが大切 です。
早期に相談することで、治療の選択肢が広がり、子どもの健やかな成長をサポートできます。
本記事をお読みいただきありがとうございます。乳歯が抜けた後になかなか歯が生えてこないことでお悩みなら、Sora Dental Clinicにお気軽にご相談ください。
Sora Dental Clinic 院長 新井 敦貴