こんにちは!Sora Dental Clinicです!
「せっかく小児矯正をしたのに、歯がまた動いてきた気がする…」
そんな不安を抱く保護者の方は少なくありません。
小児矯正は、成長期の顎の発育を利用して歯並びや咬み合わせを整える治療です。そのため、大人の矯正より後戻りしにくいという特徴があります。
しかし、成長や生活習慣の影響によって、後戻りが起きるケースもあります。
この記事では、「後戻りとは何か」「なぜ起こるのか」「どうすれば防げるのか」を、歯科医の視点からわかりやすく解説します。
1. 後戻りとは?
「後戻り」とは、矯正治療で整えた歯が再び元の位置や似た位置に戻ってしまうことを指します。
矯正で動かした歯は、骨や歯ぐきの中で新しい場所に安定するまで時間がかかります。この期間に適切な管理を行わないと、歯は元の位置に引っ張られて動いてしまうのです。
特に治療直後の半年〜1年は、後戻りが起こりやすい時期です。
2. 小児矯正は後戻りしにくい?
小児矯正では、成長する力を利用して顎のバランスから整えるため、大人の矯正よりも後戻りしにくいとされています。
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顎の骨が柔らかく、歯の移動が自然に安定しやすい 
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永久歯が生えるスペースを確保することで歯列が整う 
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成長とともに咬み合わせ全体を調整できる 
ただし、保定(リテーナー)を怠ったり、悪い癖が残ったままだと、せっかく整えた歯並びも元に戻ってしまうことがあります。
3. 小児矯正後に後戻りを起こす主な原因
成長に伴う骨格の変化
子どもの顎は成長とともに形が変化します。特に思春期以降、急激な成長によって顎の位置がずれると、歯並びにも影響が出ます。
リテーナー(保定装置)の使用不足
矯正後に歯を安定させるために必要なリテーナーを、指定時間きちんと装着しないと後戻りが進みやすくなります。
指しゃぶり・舌癖・口呼吸などの悪習慣
舌で歯を押す・口が開いたままの呼吸などの癖は、歯の位置を日常的に動かしてしまう原因になります。
親知らずの影響
中高生頃に生えてくる親知らずが後方から歯列を押すことで、前歯が少しずつずれることがあります。
定期メンテナンス不足
矯正後のチェックを怠ると、装置の不具合や微妙な歯の動きを見逃してしまうことがあります。
4. 後戻りを予防する方法
リテーナーを正しく装着する
後戻り防止の基本は、リテーナー(保定装置)の使用です。歯科医師が指定した装着時間を守り、装置を清潔に保ちましょう。
舌の癖・口呼吸を改善する
「舌トレーニング」や「口の閉じる習慣」を身につけることで、歯列に余計な力がかかるのを防ぎます。
虫歯・歯周病を防ぐ
歯や歯ぐきの健康が損なわれると、歯が動きやすくなります。毎日の歯みがきと定期検診を欠かさず行いましょう。
定期的なメンテナンスを受ける
半年〜1年ごとの定期検診では、後戻りの初期サインを早期発見できます。気になる変化があれば早めに相談を。
5. 後戻りを起こしたときの対処法
後戻りを悪化させない
無理に歯を動かそうとせず、まずは歯科医院で現状を確認してもらいましょう。
軽度の場合:リテーナーの再装着や部分矯正
リテーナーを再度使用することで改善するケースもあります。小さなずれであれば部分的な矯正で対応可能です。
再治療が必要な場合
成長期のうちであれば、再矯正も比較的スムーズに行えます。
6. まとめ
小児矯正は、成長する力を活かして歯並びを整えるため、大人の矯正に比べて後戻りしにくい治療です。
しかし、リテーナーの使用不足や生活習慣の影響で、後戻りが起こることもあります。
後戻りを防ぐためには、
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リテーナーを正しく使う 
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定期的に歯科検診を受ける 
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悪習慣を改善する 
 ことが大切です。
お子さまの歯並びに不安を感じたら、ぜひ当院までご相談ください。
成長期を活かした最適な治療で、美しい歯並びを長く保てるようサポートいたします。
本記事をお読みいただきありがとうございます。何かご不明な点やお悩みがございましたらSora Dental Clinicにお気軽にお問い合わせください。
Sora Dental Clinic 院長 新井 敦貴
