こんにちは!Sora Dental Clinicです!
お子さんが健診票を持ち帰ってきて、「要観察」「CO」「GO」などの文字を見て、「これってどういう意味?」「歯医者に行った方がいいの?」と心配になる保護者の方も多いのではないでしょうか。
学校歯科健診は、むし歯や歯ぐきの炎症、歯並びの問題などを早期に見つけるための大切なチェックの機会です。
ただし、あくまで“目で見て確認する”一次的な健診のため、実際の治療や詳しい診断は歯科医院で行う必要があります。
この記事では、学校歯科健診票の見方や「要観察」と書かれていた場合の対応、そしておうちでできるお口のケアのポイントについて、わかりやすくご紹介します。
お子さんの歯を守る第一歩として、ぜひ参考にしてください。
学校歯科健診とは?
毎年、学校で行われる「学校歯科健診」は、お子さんのむし歯・歯ぐき・歯並び・かみ合わせなどを確認する大切な機会です。
この健診は“早期発見のためのチェック”であり、治療を行うものではありません。
健診の結果は「歯科健診票」として配布されますが、記号や用語が多くて分かりにくいと感じる保護者の方も多いのではないでしょうか。
歯科健診票には何が書かれているの?
健診票には、お子さんの歯の状態がアルファベットや数字、記号で表されています。以下の表を参考にしてみてください。
| 記号・番号 | 意味 |
|---|---|
| 数字(1~8) | 永久歯(大人の歯) |
| アルファベット(A~E) | 乳歯(子どもの歯) |
| C | むし歯(カリエス)があります |
| CO(シーオー) | むし歯になりかけ(要観察歯) |
| G | 歯ぐきに炎症がみられます(歯肉炎・歯周病の兆候) |
| GO(ジーオー) | 歯ぐきのトラブルが出始め(要観察) |
| 〇 | 治療済みの歯 |
| / | 抜けた歯・まだ生えていない歯 |
「要治療」と「要観察」はどう違うの?
健診票には「要治療」または「要観察」という欄があります。
▶ 要治療
すでにむし歯や歯ぐきの病気が進行している状態です。
放置すると悪化する可能性があるため、できるだけ早く歯科医院で治療を受けましょう。
▶ 要観察(CO・GO)
治療の必要はまだないけれど、注意が必要な状態です。
COは「むし歯のなりかけ」、GOは「歯ぐきの炎症のはじまり」を意味します。
この段階で正しいケアを行えば、削らずに治す(進行を止める)ことが可能です。
「要観察」でも歯医者に行くべき?
はい、できれば受診をおすすめします。
学校の健診は短時間で、目で見て確認するスクリーニング(ふるい分け)です。
実際に歯医者で診察すると、COやGOの中にもごく初期のむし歯や歯石の付着など、細かい異常が見つかることがあります。
歯科医院では、
-
フッ素塗布で歯を強くする
-
正しい歯みがき方法の指導
-
食習慣のアドバイス
など、予防中心のサポートが受けられます。
ご家庭でできるむし歯・歯ぐき予防
学校健診後は、家庭でのケアがとても大切です。
次のポイントを意識してみましょう。
-
就寝前の仕上げみがきを続ける
-
フッ素入りの歯みがき剤を使う
-
甘いお菓子やジュースを控える
-
定期的に歯科医院でチェックしてもらう
小さな習慣の積み重ねが、むし歯のない健康な歯を守ります。
学校歯科健診は「お口の健康の入り口」
学校での歯科健診は、お子さんのお口の健康を守る最初のステップです。
「要観察」だから大丈夫と思わず、ぜひこの機会にお口の状態を見直してみましょう。
当院では、学校健診の結果に基づく相談や再チェックも承っています。
気になる点がある場合は、お気軽にご相談ください。
本記事をお読みいただきありがとうございます。お子さんの歯の健康を守るため、定期的な健診と予防ケアをおすすめします。
小さなことでも構いません。お子さんのお口について何かご不安なことや気になるサインがあれば、いつでもお気軽にお尋ねください。
Sora Dental Clinic 院長 新井 敦貴
