こんにちは!Sora Dental Clinicです!
「まだ小さいけど、そろそろ歯医者さんに行った方がいいのかな?」
そんなふうに悩むお父さん・お母さんは少なくありません。
この記事では、年齢ごとのケアポイントと、通院の始め方をやさしく解説します。
歯医者には何歳から通う?目安は「1歳半」~いえ、本当は“歯が生えたら”OKです
実は、歯医者デビューのタイミングは“歯が生えたら”が正解。
0歳からの定期チェックが、その後の歯並びや虫歯予防のカギになるんです。
赤ちゃんの歯(乳歯)は、大人の歯よりもやわらかく、虫歯になると一気に進行します。放っておくと、1か月のあいだに穴が大きくなることも珍しくありません。乳歯はあとで生え替わるから大丈夫、ではなく、将来の歯並び・噛み合わせ・発音にすごく影響します。
つまり「痛くなったら歯医者」ではなく「痛くなる前に歯医者」が正解です。
子どもは何歳から何歳まで通うべき?
小児歯科は「赤ちゃん~小学生くらいまで」と思われがちですが、実際はもう少し広いです。
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通いはじめの目安:歯が生え始めた0歳〜1歳半ごろ
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通い続けてほしい目安:中学に入る前くらいまで(12歳前後)
理由は、乳歯だけでなく「生え始めたばかりの永久歯」もとても虫歯になりやすいからです。6歳臼歯などは特にリスクが高い歯なので、実は小学校以降こそ管理が大事なんです。
年齢別のお口のトラブルとケアのポイント
0~3歳
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前歯に虫歯ができやすい
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哺乳瓶・夜間授乳・甘い飲み物の習慣が影響
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歯みがきを嫌がる時期。親の仕上げみがきが命
▶サポート内容
・赤ちゃん慣れしたスタッフが口をパッと見る程度の短い診察
・授乳・おやつの与え方アドバイス
・フッ素塗布の検討
3~6歳(幼稚園~年長さん)
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自分でみがけると言うけど、実はほとんどみがけていない
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転倒などで歯や唇をぶつける外傷が増える
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奥歯に虫歯が出てくる
▶サポート内容
・染め出しを使ったブラッシング指導
・奥歯の溝をプラスチックでコーティングする「シーラント」
・ケガした歯ぐき・歯の応急処置
6~12歳(小学校)
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乳歯と永久歯が混ざる時期=汚れがとりにくい
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6歳臼歯・前歯の永久歯が虫歯になりやすい
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噛み合わせ/歯並びのズレが現れやすい
▶サポート内容
・永久歯の虫歯予防(高濃度フッ素やシーラント)
・かみ合わせ・歯並びのチェック(矯正の必要性の判断)
・スポーツ時のマウスガード相談など
虫歯になりにくい子どもになるために 気をつけること
ご家庭でできる「今日からの4つ」。
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ダラダラ食べ・ダラダラ飲みをしない
お口の中が甘い状態が長いほど虫歯菌が喜びます。時間と回数を決めてあげるのが大事。 -
寝る前は必ず大人が仕上げみがき
「もう小学生だから一人でみがける」は、正直まだ早いケースが多いです。奥歯のかみ合う面と、歯と歯ぐきの境目を大人が確認しましょう。 -
甘い飲み物=ジュースだけじゃない
100%ジュース・乳酸菌飲料・スポーツドリンクも、歯にとっては“甘い飲み物”。お水やお茶メインに。 -
歯医者を「痛い時だけ行く場所」にしない
痛い=怖い記憶、になってしまうと通うのを嫌がります。何も問題がない時にまず椅子に座る練習をしておくと、将来治療が本当にラクになります。
小児歯科に安心して通っていただくために ~当院のこだわり~
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子ども専門の声かけとペース
いきなり押さえつけて治療はしません。まず「見るだけ」「椅子に座るだけ」から始めます。泣いてもOK、嫌がってもOK。その子の“がんばれるライン”の少し手前で止めます。 -
親御さんへの説明を重視
その場しのぎの対処ではなく、「なぜ虫歯になるのか」「次に同じことを起こさないには何を変えるか」を、専用のビデオや鏡を使ってわかりやすくお話しします。 -
予防を主役に
小児歯科は「治す」より「作らせない」。定期管理の中でフッ素・シーラント・ブラッシング練習を計画的に進めます。 -
衛生管理/感染症対策
器具の滅菌・使い捨て用品の徹底・診療室の清掃など、赤ちゃんや小さなお子さんも安心できる環境づくりを徹底します。
当院で行う小児歯科メニュー
フッ素塗布
歯の表面を強くして、虫歯に溶けにくい歯に育てます。年齢やリスクに合わせて濃度・回数を決めます。
※フッ素濃度と使用量は、年齢に合わせて安全な範囲でコントロールします。
シーラント
奥歯の深い溝に樹脂を流し込んでフタをする処置。汚れが入り込みにくくなり、虫歯予防効果が高いと言われています。
ブラッシング指導
お子さん本人用と、保護者の仕上げみがき用の2パターンでお伝えします。
「どの歯ブラシを使えばいい?」「嫌がって口を開けてくれない…」なども遠慮なく聞いてください。
定期検診・クリーニング
お口のチェック/生え変わりの確認/歯の表面や歯ぐきのクリーニング。虫歯だけでなく、歯肉炎(子どもにもあります)も早期に見つけられます。
虫歯の治療
必要最小限だけをやさしく削って、詰め物(白いレジンなど)で形を戻します。
できるだけ「痛くない・怖くない・短時間」を心がけます。
歯・歯ぐきのケガの応急処置
転んで前歯をぶつけた/歯がグラグラする/唇が切れて血が止まらない、なども小児歯科の守備範囲です。強い衝撃のときは放置せず、早めに受診しましょう。歯が折れたり抜けたりした場合、時間との勝負になることもあります。
矯正の早期チェック
4~6歳ごろから、噛み合わせやあごの成長に「注意したいサイン」が出ることがあります。
早期の確認だけでも、その後の矯正が楽になることがあります。
小児歯科と一般歯科はどう違うの?
ざっくりいうと「診療のゴール」と「進め方」が違います。
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子どもの心に合わせてステップを刻む
まず慣れてもらう → 口を開ける練習 → 器具を近づけてみる → 実際の処置…というふうに段階をわけます。 -
成長を見据えた計画
今の歯だけじゃなく、「この乳歯はいつ抜ける予定?」「永久歯はどこから生えてくる?」「あごの成長は?」まで考えて治療を決めます。 -
予防の比重がとても大きい
大人の歯科が「治療→メンテナンス」に対して、小児歯科は「メンテナンス(予防)→必要なら治療」。順番が逆なんです。 -
保護者との二人三脚
歯医者だけでは虫歯は防げません。ご家庭の生活リズム・食習慣・仕上げみがきのしやすさまで含めて話し合います。
よくある質問(Q&A)
Q. 診察中にうちの子が泣いてしまったら迷惑ですか?
A. 大丈夫です。泣く・嫌がるは「初めての環境で当然の反応」です。泣いたままでも診られる範囲はきちんとチェックできますし、少しずつ慣れていきます。
Q. 親が付き添わずに1人で治療が受けられるのはいつ頃から?
A. お子さんの性格や成長によりますが、4~6歳くらいから一人で診療室に入れるお子さんもいます。不安な場合やお子さんが希望される場合は一緒に入っていただいて問題ありません。
まとめ
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歯医者デビューは「歯が生え始めたら」がおすすめ。遅くとも1歳半までに一度受診しましょう。
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小児歯科は0歳からOK。
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年齢によって起こりやすいトラブルは違うので、定期的なチェックが一番の虫歯予防です。
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フッ素・シーラント・ブラッシング指導など、治療より“予防”を中心におこないます。
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泣いても大丈夫。小児歯科は「歯を守る場所」だけでなく「歯医者さんに慣れる練習の場所」でもあります。
本記事をお読みいただきありがとうございます。お子さんの歯科治療についてお困りのことなどありましたら、Sora Dental Clinicまでお気軽にご相談ください。
Sora Dental Clinic 院長 新井 敦貴