こんにちは!Sora Dental Clinicです!
「うちの子、もう小学生だし、そろそろ仕上げ磨きは卒業してもいいのかな?」
そんな風に感じている保護者の方は多いのではないでしょうか。
実は、仕上げ磨きは“年齢”ではなく、“正しい歯磨きができているか”でやめどきを判断することが大切です。
この記事では、小児歯科の視点から、仕上げ磨きを続ける理由とやめどきの見極め方、そして家庭でのケアのポイントをわかりやすく解説します。
1. そもそも仕上げ磨きってなに?
仕上げ磨きとは、子どもが自分で歯磨きをしたあとに、保護者がチェックをしながら磨き残しを落としてあげるケアのこと。
自分でしっかり磨けるようになるまでの“サポート”が目的です。
子どもの歯は小さく、奥歯や歯と歯の間などに汚れが残りやすいため、親御様のサポートがとても重要です。
2. なぜ仕上げ磨きが必要なの?
① 子どもは「きちんと磨けたつもり」になりやすい
まだ手先の動かし方が不器用な時期は、どうしても磨き残しが出てしまいます。
② 乳歯や生えたての永久歯は虫歯になりやすい
乳歯や生え替わりの時期の歯はエナメル質が薄く、虫歯の進行も早いです。
③ 正しい歯磨き習慣を身につけるチャンス
仕上げ磨きを通して、「歯を大切にする」意識を親子で育てることができます。
3. 仕上げ磨きはいつからいつまで?
いつから: 歯が生え始めたころ(生後6か月前後)からスタート
いつまで: 目安は 小学校高学年(10~12歳ごろ)まで。もちろん“正しい歯磨き”が出来るようであればもっと早く卒業することも可能です。
特に永久歯が生えそろうまでは、磨き残しチェックや一部サポートを続けることが大切です。
「もう自分でできるから」と完全に任せるのは少し早いかもしれません。
4. やめどきの見極めポイント
仕上げ磨きを卒業するタイミングは、次の3つのポイントを確認して判断しましょう。
自分で正しく磨けているか
→ 染め出しチェックで磨き残しが少ないか確認
歯磨きが毎日の習慣になっているか
→ 声かけなしでも自分で磨けるようになっている
定期検診でむし歯がないか
→ 歯科医院で問題がなければ卒業のサインです
5. 年齢別・仕上げ磨きのポイント
年齢 ポイント
0〜2歳 歯磨きに慣れる時期。寝かせ磨きで短時間を心がけて。
3〜5歳 奥歯が生えるので、かみ合わせ部分を丁寧に。
6〜9歳 乳歯と永久歯が混在。段差や隙間を重点的に磨く。
10〜12歳 子どもに任せつつ、仕上げチェックを続ける。
6. 仕上げ磨きを嫌がるときの工夫
子どもが嫌がるときは、「楽しい時間」に変える工夫をしてみましょう。
🎵 歌やタイマーを使ってゲーム感覚で
🪥 お気に入りの歯ブラシや味の歯磨き粉を選ばせる
👨👩👧 家族みんなで歯磨きタイムに
🌟 磨けたらしっかり褒める
無理に押さえつけるよりも、「気持ちよかったね!」で終わることが長続きのコツです。
7. 仕上げ磨きを卒業したあとに気をつけたいこと
仕上げ磨きを卒業しても、次の3つはぜひ続けましょう。
定期検診(3〜6か月に1回)
フッ素塗布やシーラントで虫歯予防
歯磨きチェックの声かけ
親の関心が続くことで、子どもも自然と“お口を大切にする習慣”を身につけられます。
まとめ
仕上げ磨きの目安は 0歳から12歳ごろまで。
でも一番大切なのは、「子どもが自分でしっかり磨けるようになるまで」親御様がサポートを続けることです。
当院では、年齢や成長段階に合わせた歯磨き指導や仕上げ磨きの方法もお伝えしています。どうぞお気軽にご相談ください。また、ご来院の際はお子様が少しでも早く仕上げ磨きを卒業できるよう、バックアップさせていただいております。お口の中に残った食べ残しをどうやってとればいいのか?を考えることはお子様の歯ブラシのスキル向上だけでなく、脳の発達も促します。習い事として月に一度通われてみてはどうでしょうか。
Sora Dental Clinic 院長 新井 敦貴
