こんにちは!Sora Dental Clinicです。
「乳歯はどうせ抜けるから…」と油断していませんか?実は乳歯のむし歯は永久歯やお子さまの将来の歯並びに大きな影響を与えます。本記事では、子どもの歯の特徴、むし歯になりやすい理由、そして予防方法についてわかりやすく解説していきます。
1. 子どもの歯(乳歯)の特徴
乳歯は大人の歯に比べてエナメル質が薄く、酸に弱いため、むし歯の進行がとても早いという特徴があります。また歯質も柔らかく、初期の段階では白く濁ったように見えるだけで、痛みを感じにくいため、気づいたときにはすでに進行しているケースも少なくありません。永久歯との大きな違いは、この「むし歯への弱さ」と「進行の速さ」です。
2. 子どもがむし歯になりやすい理由
子どもの歯がむし歯になりやすい背景には、いくつかの要因があります。
-
歯質がやわらかい → 酸で溶けやすく耐性が弱い
-
歯磨きが不十分 → 自分で磨けるようになるのは小学校中学年頃から
-
食生活 → 甘いお菓子やジュース、間食の回数が多いとリスクが上昇
-
奥歯の溝や歯間 → 食べかすが残りやすく、むし歯の温床になりやすい
特に「奥歯と奥歯の間」「前歯の歯と歯の間」は要注意ポイントです。
3. 子どものむし歯が与える影響
「乳歯は抜けるから放っておいても大丈夫」と思われがちですが、実際には多くの悪影響があります。
-
永久歯の発育を妨げる
-
歯並びやかみ合わせが悪くなる
-
永久歯もむし歯になりやすくなる
-
顎の発達に影響
厚生労働省の調査によると、日本の小学生の約4割に乳歯のむし歯が見られると報告されています。小さなむし歯でも将来の健康に大きく関わるのです。
4. 自宅でできるむし歯予防法
日常生活でできる予防のポイントは次の通りです。
-
毎日の歯磨き習慣 → 成長に合わせて声かけをしながら習慣化
-
保護者による仕上げ磨き → 少なくとも10~12歳頃までは必要
-
デンタルフロス・タフトブラシ → 歯と歯の間のケアに効果的
-
フッ素入り歯磨き粉 → 再石灰化を助け、歯を強くする
-
規則正しい食生活 → おやつは時間と量を決めて与える
5. 歯医者で行うむし歯予防
ご自宅でのケアに加えて、歯科医院での予防処置も重要です。
-
定期検診(3~4か月に一度がおすすめ)
-
歯磨き指導 → 正しい磨き方を親子で学ぶ
-
フッ素塗布 → 高濃度フッ素で歯質強化
-
シーラント → 奥歯の溝を埋めてむし歯予防
-
唾液検査 → むし歯のリスクを科学的に分析
6. よくある質問(Q&A形式)
Q. 乳歯はむし歯になっても抜けるから大丈夫?
A. 放置すると永久歯の発育や歯並びに悪影響を与えるため、必ず治療が必要です。
Q. 仕上げ磨きは何歳まで必要?
A. 10~12歳頃までが目安です。自分で上手に磨けるようになるまではサポートしてください。
Q. フッ素は安全ですか?
A. 適切な量を使用すれば安全です。歯科医院での塗布も推奨されています。
Q. 歯医者は何歳から通うべき?
A. 1歳半健診や3歳児健診を目安に、定期的に歯科検診を受けましょう。
7. 当クリニックでのサポート
当院では「歯医者がこわい」と感じるお子さまにも安心して通っていただけるよう、やさしく丁寧な診療を心がけています。保護者の方にも日常でできるケアや予防のアドバイスを行い、定期的な検診で長期的にお子さまの歯をサポートいたします。
8. まとめ
乳歯は永久歯の土台となる大切な歯です。むし歯になりやすい特徴を理解し、毎日のケアと定期的な歯科受診でお子さまの歯を守りましょう。
本記事をお読みいただきありがとうございます。お子さまの歯の健康で不安なことがありましたら、ぜひSora Dental Clinicへお気軽にご相談ください。
Sora Dental Clinic 院長 新井 敦貴