こんにちは!Sora Dental Clinicです! 「甘いものを欲しがって困る」「おやつをあげるとむし歯が心配」――。そんなお悩みをお持ちの保護者の方は多いのではないでしょうか。
おやつは、成長期のお子さんにとって“第4の食事”ともいえる大切な栄養補給の時間です。選び方や食べ方を工夫することで、むし歯を防ぎながら上手におやつを楽しむことができます。今回は、小児歯科の視点から「むし歯になりにくいおやつ」と「食べ方のポイント」をご紹介します。
1. なぜおやつでむし歯になるの?
むし歯の原因は、食べ物に含まれる糖分を細菌が分解して酸を作り、その酸が歯を溶かすことです。
特に注意が必要なのは「おやつの回数」と「食べている時間の長さ」。
食べるたびに口の中は酸性に傾きますが、唾液の働きで約30分かけて中性に戻ります。
しかし、20分おきにお菓子をつまむような“だらだら食べ”をしてしまうと、口の中がずっと酸性のままになり、むし歯のリスクが大幅に高まります。
2. むし歯になりやすいおやつ
むし歯の原因になりやすいおやつには共通点があります。
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砂糖を多く含むもの(チョコレート、キャラメル、グミ、ケーキなど)
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歯にくっつきやすいもの(キャラメル、ソフトキャンディなど)
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食べ終わるまでに時間がかかるもの(スナック菓子、飴など)
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甘い飲み物(ジュース、スポーツドリンク、乳酸菌飲料など)
これらは口の中に糖分が長く残りやすく、むし歯菌が活発に働く環境を作ってしまいます。
特に「甘い飲み物」は、つい日常的に与えてしまいがちなので注意が必要です。
3. むし歯になりにくいおやつ
むし歯になりにくいおやつは、砂糖が少なく、歯にくっつきにくいものを選ぶのがポイントです。
たとえば以下のようなおやつがおすすめです。
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おにぎり、焼きいも、とうもろこし
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チーズ、ゆで卵、ヨーグルト(無糖タイプ)
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果物(バナナ・りんごなど)
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砂糖の少ないおせんべい
これらは噛みごたえがあり、唾液をたくさん出すことで口の中を自然に中性に戻してくれます。
甘いおやつを与える場合も、時間を決めてまとめて食べることで、むし歯リスクを下げられます。
4. おやつをあげる時間と量の目安
おやつは「回数」と「時間のけじめ」が大切です。
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1日1〜2回を目安に、10時や15時など時間を決めて与えましょう。
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食べる時間は20〜30分以内で終えるようにします。
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飲み物はお茶やお水を基本に。ジュースは特別な日に限定を。
「おやつを食べ終えたら歯みがき」または「うがい・お茶でリセット」する習慣をつけると、さらに効果的です。
5. 甘いものを欲しがるときの上手な付き合い方
「甘いものを我慢させると泣いてしまう…」そんなお悩みもよく聞きます。
甘いお菓子を完全に禁止するのではなく、タイミングと量をコントロールすることが大切です。
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甘いものは食後に少量をまとめて食べる。
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「ごほうび」としてあげると、満足感も得やすい。
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自然な甘みのある果物や無糖ヨーグルトに置き換えるのもおすすめです。
家族みんなで「甘いもののルール」を共有し、無理なく続けることがポイントです。
6. 歯科医院でできるむし歯予防サポート
おやつ習慣を整えるのとあわせて、定期的な歯科チェックも欠かせません。
小児歯科では次のような予防処置を行っています。
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フッ素塗布:歯の再石灰化を助け、酸に強い歯をつくる
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シーラント:奥歯の溝をコーティングし、むし歯菌の侵入を防ぐ
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ブラッシング指導・食生活アドバイス:ご家庭でのケアをサポート
お子さんの成長に合わせて、歯や生活習慣のチェックを受けると安心です。
7. まとめ
おやつは“あげ方しだい”で、むし歯を防ぐ味方にもなります。
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砂糖の少ない・歯にくっつきにくいおやつを選ぶ
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だらだら食べを避け、時間と回数を決める
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食後やおやつ後は口の中をリセットする
お子さんの歯を守るためには、日々のちょっとした習慣づくりが大切です。
「どんなおやつを選べばいいかわからない」「食べ方に不安がある」という方は、ぜひ一度、歯科医院にご相談ください。
私たちが、お子さんにぴったりの“むし歯になりにくいおやつ習慣”を一緒に考えていきます。
お子さんのむし歯のご相談は当院までお気軽に!
お電話・ネット予約ともに受付中です。お子さんの笑顔と健康な歯を守るお手伝いをいたします。
本記事をお読みいただきありがとうございます。何かご不明な点等ございましたらSora Dental Clinicまでお気軽にお問い合わせください。
Sora Dental Clinic 院長 新井 敦貴
