【8020運動のお話し】
こんにちは!Sora Dental Clinicです🌥
寒くなってきましたね🥶
冬はイルミネーションがキラキラしていたり、美味しいお鍋が沢山食べることができたり楽しみが多くある季節です✨❄️
寒いのが苦手な方やそうでない方も、今年の冬も乗り切っていきましょう😄
さて、今回お話ししていきたいのが「8020(ハチマルニイマル)運動」についてです。
聞いたことがあまりない単語だと思います。
これは、1989年より厚生省(現:厚生労働省)と日本歯科医師会が提唱し始まった運動です。この目的は「80歳になっても20本以上自分の歯を保とう」というものです。
- なぜ20本だけなのか?
イメージとしては、歯は残せるだけ残した方がいいというイメージがあると思います。もちろん、歯は残せるなら全て残した方がいいです。
ただ、やはり虫歯や歯周病で歯を失う方も多くいます。
本来、永久歯は28本(親知らず含めると32本)ですが、人は20本以上の歯があれば食生活にほぼ満足することができると言われています。
この20という数字は「自分の歯で」食べるために必要な本数です。
食べることは生きる意欲を掻き立てます。
日々の何気ない食事や何かを達成した時のご褒美、お祝い事…食事と歯は切っても切れない関係があります。
歯の本数や口腔内の状態で食事の選択肢も変わっていきます。
そのために8020運動を意識することが大切です。
- 8020運動の現状
開始直後の達成率は7%という低いものでした。これは平均残存歯数が4〜5本です。
2005年の歯科疾患実態調査では
80〜84歳➡️21.1%
85歳➡️8.3%
と変化がありました。
令和4年の歯科疾患実態調査の結果が6月29日に公表されました。
達成率は51.6%と大きく伸びました!🌟
ただこの50%の達成率は通過点に過ぎません。
現在は新たに60%達成するという目標が掲げられています。
- 達成するためには?
現在、歯を失う原因で最も多いのが歯周病です。
初期状態も含めると成人の80%以上がかかっていると言われています。
歯周病は日々の生活の乱れから引き起こします。
例えば、不規則な食生活や運動不足、喫煙…等様々な要因があります。
別のトピックで「歯周病」について書いたものがありますのでよければご覧になってください☺︎
また、セルフケアや歯科医院でのプロケアも必要になります。
何気ない毎日の歯磨きも磨けているようで磨けていないことが多いです。
普段の歯ブラシ選びや交換時期も大切になります。
患者様ごとに最適な歯ブラシは異なります。当院では、歯科衛生士が患者様に合った歯ブラシを提案しております。もし迷われていましたら、ぜひ当院にお越しください!
歯ブラシの交換時期は、普段の磨き方や磨く回数によって異なりますが、基本的には1ヶ月毎に変えることが望ましいです。
もし交換するのを忘れてしまうのであれば、例えば毎月1日に交換や31日に磨き終えた後歯ブラシを破棄することで交換し忘れを防げると思います。
一度ついた歯石はご自身でとることは難しいです。
そのため、歯科医院で定期検診に通うことで歯石除去や早期の虫歯の発見や治療を行うことができます。
- 最後に…
8020運動と聞くとまだまだ先のものに感じ、自分にはあまり関係ないように思います。
日々の食生活や歯磨きの影響は1日で大きく変わりません。ただ積み重ねでご自身の歯の未来が変わっていきます。
「今日一日くらい歯磨きをしなくても…」
「野菜を普段摂っていないけどなんとかなるか」
といった考え次第で変わってきます。
少し意識を変えることでご自身の歯の将来が変わると思います。
80歳で20本以上残せるよう普段から意識していきましょう🦷
長々となりましたが以上が8020運動のお話になります。
もし、分からないことや質問がありましたらお気軽に当院にお尋ねください(^ ^)
Sora Dental Clinic 院長 喜島毅哲