こんにちは!Sora Dental Clinicです!
「子どもの歯並びが気になるけれど、どんな矯正装置を使うの?」
「固定式の装置って痛くないの?」
このようなお悩みをお持ちの保護者の方は多いのではないでしょうか。小児矯正で使用される装置の中でも「ポーター型拡大装置(バイヘリクス・クワドヘリクス)」は、特に効果的な装置のひとつです。本記事では、この装置の特徴や使われる理由、効果や注意点までを、できるだけわかりやすく解説していきます!
ポーター型拡大装置とは?
ポーター型拡大装置は、主に「上顎(うわあご)」を横に広げるための固定式の矯正装置です。装置の形状により、「バイヘリクス(Bi-Helix)」と「クワドヘリクス(Quad-Helix)」の2種類があります。どちらも奥歯に金属のバンドを巻き、ワイヤーを内側に広げて取り付ける形です。
この装置は、「固定式」のため、ご自身で取り外しの手間がなく、安定して力を加えることができるのが大きな特徴です。歯列や骨格の発育を利用して、無理なく自然なかたちで歯並びを整えていきます。
どんなときに使うの?
この装置は、特に以下のような場合に使用されます。
- 上顎が小さく、下の歯に覆いかぶさってしまう「交叉咬合(こうさこうごう)」
- 歯が並ぶスペースが足りない「叢生(そうせい)」
- 上下の前歯が逆になっている「反対咬合(はんたいこうごう)」
ポーター型拡大装置を使うことで、顎の幅を広げ、将来生えてくる永久歯がきれいに並ぶためのスペースを確保できます。これは、矯正治療の第一歩としてとても重要な工程です。
効果と治療の流れ
ポーター型拡大装置は、ゆっくりと顎の骨を横に広げる力を加えていきます。これにより、歯列全体が自然に広がり、歯が正しい位置に並ぶための基礎ができます。装置の装着は1回の通院で済みます。その後は、月に1回ほどの通院で装置を調整していきます。
注意点とよくある質問
固定式のため、取り外しての清掃ができません。そのため、丁寧な歯みがきがとても大切になります。また、装置のワイヤーが舌に当たって「違和感がある」「しゃべりにくい」と感じることもありますが、数日で慣れることがほとんどです。
また「痛みがあるのでは?」という心配も多いですが、急に強い力を加えるわけではないので、基本的には軽い違和感程度で済みます。どうしても慣れない場合は、医師と相談しながら調整することも可能です。
まとめ
ポーター型拡大装置は、小児矯正の第一ステップとしてとても有効な装置です。バイヘリクスやクワドヘリクスといったタイプを症状に応じて使い分けることで、成長期のお子さまの歯並びと噛み合わせを整えるサポートをします。
成長に合わせて最適な時期に始めることで、将来の本格的な矯正がより短期間で、負担も少なく済む可能性があります。
本記事をお読みいただきありがとうございます。何かご不明な点や、お悩みがございましたら、Sora Dental Clinicにお気軽にご相談ください。
Sora Dental Clinic 院長 新井 敦貴