こんにちは。Sora Dental Clinicです。
日差しが強い日々が続いていますね☀️
今回お話しするのは、「睡眠時無呼吸症候群」になります💤
歯科と何で関係するの?と疑問に思いますよね。
実は、睡眠時無呼吸症候群は歯科での治療が可能になります。
どのような治療になるかをご説明していきますね。
- まず睡眠時無呼吸症候群とは?
睡眠時無呼吸症候群はSAS(サス)とも呼ばれます。
寝ている間に無呼吸(呼吸が停止)または低呼吸(普通の半分くらいの呼吸)に減少する病気になります。
睡眠時無呼吸症候群は閉塞性と中枢性の2種類に分けられます。
閉塞性の場合(空気の通り道の上気道が狭くなり生じる)は肥満・顎が小さい・舌根沈下(舌の根元が落ちる)・飲酒・睡眠薬の服用等が原因となります。
肥満の方は、喉に脂肪沈着が増加し空気の通りが悪くなることで起こります。
睡眠時無呼吸症候群の大半は閉塞性になります。
中枢性の場合は、脳卒中や心機能低下の方に比較的見られます。
ただ、メカニズムは解明されていません。
- 何故問題なの?
睡眠時無呼吸症候群になると日常生活に様々な障害を引き起こしてしまいます。
例えば、寝ている時に無呼吸の状態(体自体は「寝ている」状態)から呼吸が再開されることに対して脳は「覚醒状態」になります。
本来寝ている時は副交感神経が働いていますが、呼吸が再開することで交感神経に変わりその影響で血圧が上昇します。無呼吸の状態と呼吸の再開を繰り返すことで体は急激な血圧変動が起こり持続状態になります。その影響で体は低酸素状態になり、心臓や血管に負担がかかります。
また、眠りが浅くなることで睡眠の質が低下し日中の眠気や体の怠さを引き起こします。
- 治療までの流れ
まず、睡眠時無呼吸症候群の9割は未治療だと言われています。
少しでも疑いがある方は睡眠時無呼吸症候群の治療を行っているお近くの内科や耳鼻科に受診してみてください。
流れとしては受診し検査を受けます。検査内容は医院によって異なりますが、無呼吸の回数やSp02(酸素飽和濃度)を調べます。その後診断結果を基に治療が開始されます。
- 治療方法
睡眠時無呼吸症候群は軽度、中度、重度に分けられます。
軽度・中度の場合
保険適用のマウスピースを歯科医院で作成します。これは、上下の型とりをしマウスピースを作成します。完成したマウスピース自体に接着剤のようなものをわざと顎をしゃくれさした状態で止めます。そうすることで、装着時に下顎を上に突き出すことで舌も上の方に移動し気道が確保できます。
重度の場合
CPAP(シーパップ)を寝ている時に着用します。これはホースの先に鼻マスクをつけ、空気を気道に送り続けます。そうすることで常に圧をかけ気道が塞がらないようにします。保険や自費のものがあります。
毎日使用し1日6時間以上の装着が目安になります。現在、小型化したものがあるため出張や旅行にも持ち運べるものがあります✨
ただこれらは対症療法になります。基本的には生涯にわたり使用し続けなければなりません。鎮痛剤と同じで、例えば頭痛があるときに服用することで緩和しますが頭痛の原因が無くなるわけではありません。
長くなりましたが以上が睡眠時無呼吸症候群のお話になります。
もし分からないことがありましたら、気軽に当院にお尋ねください(^ ^)
Sora Dental Clinic 院長 喜島 毅哲